槍は長い棒を利用して相手方を攻撃する武器であった。朝鮮前期、槍の種類は矛,戟,槍など3種類あった。矛は短い槍の一種で矛の頭の部分の鋭さに依存する武器で、草木が生い茂って他の武器を使うことができない地形で使うのに有利な武器であった。戟は槍と矛の長所を活かして引掛ける、斬る、突き刺すことができる三種類の機能がある殺傷力が高い武器であった。

朝鮮の槍は初期においては、武科や武士の選抜科目にも旗槍が含まれており、戦闘武器として遜色がなかったが、長期間の昇平によって次第に武器改良に対する関心が薄くなり、長さが短くなった。

1587年に朝鮮に来た対馬使臣橘康広が“おまえたちが持っている槍の柄はとても短いな。”と皮肉ったりもした。しかし、槍術だけは弓術に比べて比重が落ちてはいるが、武科試験と一般兵士の選抜試験に含まれており、持続的に発達したようだ。これは壬辰倭乱当時参戦した宣教師らが<1592年日本年例報告書付録>に“高麗の兵士たちは三叉槍もとても上手に使うから中国人も彼らに恐れをなしている”と記述していることから察することができる。

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