責任完遂

責任完遂

自分に与えられた任務を最後まで処理する姿勢こそ責任を成しとげる精神といえる。国が困難にあったとき、宰相らが責任を全うすることができず、自ら避けようとする考えを抱いたことに対して批判し、自分がそのような境遇に置かれたら、どのようにすべきかに対して考えてみたのだ。要するに、どんな困難の中でも責任ある者、または重責を任されている者は、自分のからだを保護するために逃避しようとする考えを持ってはいけないということを明確に表わしているのだ。

李舜臣の責任完遂精神は露梁海戦で敵弾にあたって運命を全うする瞬間までも垣間見ることができる。“戦いの真っ最中だ。私が死んだと知らせるな。兵士たちを驚かせてはならない。”このような遺言を残して将帥としての責任を全うしたのだった。李舜臣が見せた‘責任を成しとげる精神’は死までも超越して自分の任務を遂行することによって、私たちに自分の役目を最後まで責任を負う積極的な姿勢を教えたのだった。